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『風の谷のナウシカ』(かぜのたにのナウシカ)は、トップクラフト制作の日本のアニメーション映画。1984年3月11日より東映洋画系で公開された。宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作。『アニメージュ』に連載していた宮崎の同名漫画(『風の谷のナウシカ』)を原作とする。原作の単行本全7巻から見ると、序盤に当たる2巻目の途中まで連載された時点での作品であり、映画公開後に連載を再開した漫画とは内容が異なる(後述)。 アニメージュを発行する徳間書店と広告代理店の博報堂による製作委員会方式で〔梶山寿子『ジブリマジック――鈴木敏夫の「創網力」――』 講談社、2004年、p.33。〕映画化され、宮崎自身が監督・脚本を手がけた。高畑勲・鈴木敏夫・久石譲ら、のちのスタジオジブリ作品を支えるスタッフが顔を揃えている。キャッチコピーは「少女の愛が奇跡を呼んだ」〔キャッチコピー「少女の愛が奇跡を呼んだ」は映画宣伝会社メイジャーの宣伝プロデューサー徳山雅也によるもの(叶 (2006)、p.63)。〕。 == あらすじ == 千年前の最終戦争により、巨大産業文明は崩壊し、「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。生き残った人類は、腐海が放つ猛毒と、そこに住む巨大な虫たちに脅かされていたが、辺境にある「風の谷」は、風によって腐海の毒から守られ、平和な農耕生活を送っていた。族長の娘であるナウシカは、住民から深く敬愛されており、人が恐れる腐海の虫とも心を通わせる少女だった。 ある夜、大国トルメキアの輸送機が風の谷に墜落する。輸送機には、千年前に世界を焼き尽くしたという、巨大人型兵器の「巨神兵(きょしんへい)」が積まれていた。その翌日、輸送機を探しに来たトルメキア軍が谷を占領する。司令官である皇女クシャナは、巨神兵で腐海を焼き払おうと目論んでいた。クシャナは、本国へ運ぶつもりだった巨神兵の輸送を諦め、未完成だった巨神兵を風の谷で完成させることにする。 捕虜となったナウシカは、トルメキアに護送されることとなり、輸送機に乗せられて谷を発つ。ところが、ナウシカ達の編隊は、突然現れた戦闘機の攻撃を受けて壊滅してしまう。護衛機がその戦闘機を撃墜するものの、ナウシカが乗る輸送機も被弾して落ちていく。ナウシカは、積まれていた小型飛行機に乗って、輸送機から脱出する。腐海に不時着したナウシカは、敵の戦闘機に乗っていた少年が虫に襲われていることに気づき、少年を助けに向う。 少年はトルメキアと敵対する国の者だった。風の谷にある巨神兵も、少年の国が発掘したのを、トルメキアが奪ったものだとわかる。少年の仲間たちは、風の谷にある巨神兵を奪い返そうとしていた。そのために、虫の大群を谷におびき寄せて、谷のトルメキア軍を全滅させるのだという。それを知ったナウシカは、谷を守るため、虫達をおびき出すのに使われていた虫の幼生を助けて、虫達の前進を阻止しようとする。ところが、怒りに我を忘れた虫の大群は、谷へ前進し続けてしまう。 一方、風の谷では、住民達がトルメキア軍に反旗を翻し、谷から離れた遺跡の中に立て篭もっていた。クシャナは住民達を包囲して総攻撃を掛けようとするが、そこに虫の大群が近づいているという知らせが入る。気がつくと、迫り来る巨大な虫達で地平線は埋めつくされていた。クシャナは、まだ完成していない巨神兵を目覚めさせ、巨神兵が放つ強力なビームによって虫の一部を焼き払う。しかし、未完成だった巨神兵は、すぐに体が崩れて死んでしまい、虫達の前進を止めることはできない。 その時、身を挺して谷を守ろうとするナウシカが、空から降り立って虫達の前に立ちはだかる。だが、ナウシカは虫に跳ね飛ばされてしまい、それを見た谷の住民達は悲鳴をあげる。すると、ほどなくして虫達の怒りが収まり、群れはナウシカを囲むようにして動きを止める。倒れているナウシカは死んでいるかのように見え、谷の住民は嘆き悲しむ。しかし、虫達の触手がナウシカを包み込むと、奇跡が起こってナウシカが蘇る。その姿は、まるで昔より伝わる救世主伝説を再現するかのようだった。クシャナ達は呆然とその光景を眺め、住民達はナウシカに走りよって、彼女を抱きしめて歓喜する。 全てが終った後、ナウシカはクシャナに歩み寄って行く。その後トルメキア軍は去っていき、風の谷には平和な生活が戻ってくる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「風の谷のナウシカ (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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